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長く使われ、残っていく作品をつくりたい。

「trace」には、足跡という意味がある。そこには、つくった家具を長く世の中に残していきたいという真鍋自身の想いが込められている。「暮らしの中で長く使ってもらえれば、おのずと、その家具も長く残っていくはずです」。la traceの家具には、既製品には真似のできない”使い心地”がある。ひとつずつ、一から考え、かたちをつくりあげることで、その人の暮らしに、本当に馴染む使い心地を見つけていく。

その人だけが、使いやすければいい。

「万人に受け入れられる必要はないんです。その人が欲しかった、その人だけが使いやすい家具をつくれればいいと考えています」。

真鍋の木工製作は、自分の欲しい家具がどこにも無かったことが原点になっている。そこから、同じ想いや悩みを持つ人たちに向けて家具をつくっていくことで、どんどん製作の幅が広がっていったのだ。

​誰が使ってもいいようにつくられた既製品は、使う人の行動や暮らし方を、その家具の範囲に収まるように固定してしまうことがある。しかし、真鍋がつくる家具は、以前からそこにあったように、自然と暮らしに溶け込んでいく。

自分が使うという目線で、考える。

「どんな暮らしの中で、どんな風に使われる家具なのかをお聞きするんです。それで、自分の視点を、お客様の考えや立場に同化させて考えていきます」。

la traceの家具づくりは、暮らしに踏み込み、なぜその家具が欲しいと思ったのかという想いの部分を探るところから始まる。そして、相手の気持ちを辿りながら、自分ならどんな家具が欲しいだろうという一人称の視点を乗せて考えていく。

そのため、手を動かして製作するよりも多くの時間を、どんな家具にするのか考えを巡らせる時間に費やすという。その人の生活観や習慣、癖を取り入れた家具は、その人だけの個別のストーリーを持って、この世に生まれてくる。

さらに、そこには必ず、真鍋らしい意外性が含まれている。「こんな感じだろうなと相手は想像していると思うので、その上をいきたいんです」。期待の一歩先を行くことで、la traceは他にはない足跡を残していくのだ。

​木にも、人にも、新しい生活を。

真鍋がつくる多くの家具には、足場板という古い木材が使われている。

「現場で踏みつけられながら頑張ってきた木には、年月とともに背負ってきた重みと、一つひとつ違う表情がある。人の手ではつくれないその味を生かしてあげたい」。家具にすることで、使い込まれた古材に再び命が宿る。真鍋の手によって、足場板は新しい一歩を踏み出すきっかけを与えられ、木にも、人にも、新しい生活が始まっていくのだ。

​日々の暮らしの中にすっと馴染むla traceの家具は、長く使うほどにさらに味わいがましていく。

© 2017 la trace

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